神の使いを食す季節
2019年 10月 19日
ハタハタは最高に美味と思うアラカンです。
ハタハタとは鰰のことで、
神様から遣わされた魚です。
神掛かった由来は、
雪下ろしの季節、
いわば、
日本海で雷の鳴る季節になると、
産卵のために海岸に押し寄せることから、
雷神の使いとして見なされたおサカナさんです。
肉が少なく、しかも粘り気があって、
メスの抱えた卵が独特な触感ですので、
好き嫌いが別れる魚でもあります。
身の美味さはどの魚よりも美味いし、
卵(ブリコ)の触感はたまんねっす、
と当方は思うわけです。
2018年まで住んでいたソウルでは10月~1月初旬まで
25㎝程度のメス10匹が300~500円程度で市場に並んでいました。
当方が子供の頃は秋田から塩漬けが送られて来たり、
都内や横浜の魚屋でも季節ものの、
安い魚として売られていましたが、
近年の漁獲量の自主規制により、
日本ではとんとお目に掛からなくなりました。
昨年は、都内のデパ地下で30㎝以上の大物が
2匹で1500円でしたが、この価格では手が出ません。
神の使いだけに今や高級魚です。
こうして、資源が枯渇していくのですね。
美味しいものから絶滅していくのかな。
by bokka-jin
| 2019-10-19 14:43
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