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正しいホリデーの過ごし方

GWの連休中はずっと仕事しているアラカンです。

でも、陰暦に合わせた休暇を先月頂きまして、

フォッサマグナの西側辺りをうろついて参りました。

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画像右側が土砂で埋もれた高瀬ダム湖の河口です。
この部分の水深はかつて80mあったそうです。


などと、ややこしい言い方をして申し訳ありません。

イースターという毛唐な休暇に合わせて、

信濃大町 ⇒ 七倉ダム ⇒ 高瀬ダム ⇒ 黒部ダム ⇒ 雪の大谷 ⇒ 
⇒ 日本最高峰の温泉に入浴 ⇒ 雷鳥と戯れる ⇒ 立山 ⇒ 富山 ⇒ 金沢

というサークルトリップなルートを辿って参りました。

七倉や高瀬のダムでは上流の土砂で埋もれていく湖水の壮絶な実情を確かめて来ました。

毎日36台の20トンのダンプがダムから麓までの20キロあまりを8往復して土砂を浚渫し続けて行かないと、

ダムは埋もれ、発電と治水が出来なくなってしまうのですね。

人類のエネルギーがどんどん消費されていく有様を見て唖然としました。

電力と治水のためにどれだけのコストとエネルギーが掛かるのか?

そして、その負債は将来誰が負うことになるのか?

これらのダムを作った人々と一緒に仕事をしていたこともありましたので、

定年後の彼らに会う機会もあり、90年代前半に彼らは力なく呟いていました。

「俺たちのやってきたことは電源開発のつもりだったが、単なる自然破壊、環境破壊に終わってしまった」

当時、彼らの言葉の意味が分かったつもりでいましたが、

30年を経た今になって、

今後も際限なく続く浚渫の現状を見ると、

得も言われぬ恐怖感を抱いてしまいました。

正しいホリデーの過ごし方_b0394971_23403729.jpg
浚渫した土砂を運搬するダンプトラック。
この場所も上流から流れて来た土砂で埋まってしまった場所で、
かつては水深50m以上あった場所です。
粒子が細かすぎてコンクリートにも使えない土砂だそうです。
ちなみに、このダムには観光客はほとんど来ません。
かつては、小説「湖水誕生」の場面になった場所なのに…。


日本のエネルギー事情はかなり危機的なレベルにあるのですね。

原発は正常に稼働していれば安全なのかもしれませんが、

果たして、安全自体が疑問なわけで、

ドイツのように脱原発化していける後ろ盾のないままでは

日本はどうなってしまうのだろう

と、考えてしまいました。

戦前も戦後も日本の最重要テーマはエネルギー政策のままです。

息抜きの旅行に出た筈だったのに…。

また、その先の行程でも、

それぞれ印象深いことがありましたので、

そのうち備忘録代わりに記事に仕立てるかもしれません。

で、今日はこの連休中に気付いたことだけを述べます。

連休中の都内の交通は空いていて、

快適の筈ですが、

迷う車、発進や反応が異常に遅い車、急に進路変更する車、急発進する車などが

目立ちます。

ナンバープレートを見ると、

都内のナンバーではありません。

平日走っている車は多少強引でも危険を感じませんが、

サンデードライバーや連休ドライバーは

安全確認が未熟なせいか、

集中力が不足しているせいか、

よく判りませんが、とても危険なので、思わず車間を広げてしまいます。

慎重すぎても、かえって危ないものです。

今日は横断歩道を渡っているのにクラクションを鳴らされました。

「歩行者優先ですよ」

と教えてあげると、わざわざ窓を開けて、

「やかましい」

と叫んで、フルスロットルで行ってしまわれました。

連休中の空いた交通は快適です。

ホリデードライバーたちの運転がもう少しマシであれば…。









by bokka-jin | 2019-05-06 01:48 | Comments(0)

日々の出来事について無邪気に語るオヂさんです


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