「神の愛しむ国」を観て
2019年 02月 10日
50歳以上夫婦割引で映画を観るアラカンです。
昨日は雪との予報でしたが、
予報ほどのシビアな状況にはなりませんでした。
最近の予報は批判回避の傾向がありませんかね?
大げさに伝えておけば、
皆用心したり、出控えたりするので、
リスクは避けられますよ。
ってことなんでしょうかね。
でも、終日、全然出掛けない
ってのも良くないので、
SNSでちらっと紹介されていた映画を観に行って来ました。
God`s Own Country
https://www.imdb.com/title/tt5635086/
ネタばれにならない程度に感想を述べますが、
まず、表題がヨークシャー独特の表現であることで、
この映画に興味を持ちました。
直訳は「神の所有する国」ですが、
「神の出ずる国」「神の愛する国」「ヨークシャーという特別な国」
というニュアンスを持った言葉です。
ownは代名詞「わたしのもの」という意味もありますので、
釈迦に説法かもしれませんですね。
これは、ヨークシャ出身である義父から久しく聞いた言葉でもあります。
映画の表題として使うのだから、
地元意識の強い内容なのだろうな、
と興味が湧きました。
で、
鑑賞後の率直な感想は、
地方で芽生えた青年の同性愛?
おかげで、腐女子というどうでもいい日本語と
ボーイズラヴという和製英語を
エゲレス人の妻に教えることになりました。
そして、このメリケン映画のリメイクかな? とも思いました。
Broke Back Mountain
https://www.imdb.com/title/tt0388795/
ヨークシャなエゲレス版ですから、
それなりにローカル色も出ていて、
まず、言葉が聞き取れない。
撮影地がハリファクスの北にある小村であることもあって、
最初の20分間は、まるで英語に聞こえませんでした。
出演者のルーマニア人が話す英語の方がはっきりしていました。
「日本語字幕が無かったら、私も判らなかったよ」
と言ったのは英人妻。
英語が話せる。特技は英語。
と言い切れる人はやっぱ凄いんだと思います。
って、皮肉に聞こえたらごめんなさい。(皮肉です!笑)
ともあれ、映画の英語ってけっこうきついことが多いです。
一方、
ストーリー展開については、あれ?何で?
と思わされることがいくつかあり、
それらの疑問が最後まで
解消されなかったということで、
焦点のぼやけた印象を残す映画
となってしまいました。(個人の感想です)
よく使われる表現ですと、
必然性が伝わらないとか、
説得力が足らないとか…。
主張のポイントが不明瞭になってしまいました。
他方、
もっともよかった点は2つ。
ひとつは、
同性愛に対する疑問を持つ人たちや、
同性愛を理解しようとする人たちに、
理解の糸口を与える映画かな。
もうひとつは、
主人公が愛情と性欲との区別がついて成長する姿、
自分の仕事に対する姿勢が変わって将来に向けて挑む姿、
同性愛者であることを発言する自信を得た姿、
そういった姿は
ややみにくい俳優によって如実に演じられていました。
はい、演技力は素晴らしかったです。
でも、全体的には「う~ん」と唸ってしまうわけで、
観た後は、あまりすっきりしない気分になりました。
たぶん、人生の発達課題というものがあるのだとしたら、
我ら夫婦はとっくに越えた課題であって、
そのことの何が問題なの?
ということを自覚させられた感がなくもありません。
SNSで紹介して下さった方には、
お礼代わりに、感想を述べるべきだと思ったので、
以上のようにしたためてみました。
by bokka-jin
| 2019-02-10 10:04
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