人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「神の愛しむ国」を観て

50歳以上夫婦割引で映画を観るアラカンです。

昨日は雪との予報でしたが、

予報ほどのシビアな状況にはなりませんでした。

最近の予報は批判回避の傾向がありませんかね?

大げさに伝えておけば、

皆用心したり、出控えたりするので、

リスクは避けられますよ。

ってことなんでしょうかね。

でも、終日、全然出掛けない

ってのも良くないので、

SNSでちらっと紹介されていた映画を観に行って来ました。

God`s Own Country
https://www.imdb.com/title/tt5635086/

「神の愛しむ国」を観て_b0394971_09454286.jpg

ネタばれにならない程度に感想を述べますが、

まず、表題がヨークシャー独特の表現であることで、

この映画に興味を持ちました。

直訳は「神の所有する国」ですが、

「神の出ずる国」「神の愛する国」「ヨークシャーという特別な国」

というニュアンスを持った言葉です。

ownは代名詞「わたしのもの」という意味もありますので、

釈迦に説法かもしれませんですね。

これは、ヨークシャ出身である義父から久しく聞いた言葉でもあります。

映画の表題として使うのだから、

地元意識の強い内容なのだろうな、

と興味が湧きました。

で、

鑑賞後の率直な感想は、

地方で芽生えた青年の同性愛?

おかげで、腐女子というどうでもいい日本語と

ボーイズラヴという和製英語を

エゲレス人の妻に教えることになりました。

そして、このメリケン映画のリメイクかな? とも思いました。

Broke Back Mountain
https://www.imdb.com/title/tt0388795/

ヨークシャなエゲレス版ですから、

それなりにローカル色も出ていて、

まず、言葉が聞き取れない。

撮影地がハリファクスの北にある小村であることもあって、

最初の20分間は、まるで英語に聞こえませんでした。

出演者のルーマニア人が話す英語の方がはっきりしていました。

「日本語字幕が無かったら、私も判らなかったよ」

と言ったのは英人妻。

英語が話せる。特技は英語。

と言い切れる人はやっぱ凄いんだと思います。

って、皮肉に聞こえたらごめんなさい。(皮肉です!笑)

ともあれ、映画の英語ってけっこうきついことが多いです。

一方、

ストーリー展開については、あれ?何で?

と思わされることがいくつかあり、

それらの疑問が最後まで

解消されなかったということで、

焦点のぼやけた印象を残す映画

となってしまいました。(個人の感想です)

よく使われる表現ですと、

必然性が伝わらないとか、

説得力が足らないとか…。

主張のポイントが不明瞭になってしまいました。

他方、

もっともよかった点は2つ。

ひとつは、

同性愛に対する疑問を持つ人たちや、

同性愛を理解しようとする人たちに、

理解の糸口を与える映画かな。

もうひとつは、

主人公が愛情と性欲との区別がついて成長する姿、

自分の仕事に対する姿勢が変わって将来に向けて挑む姿、

同性愛者であることを発言する自信を得た姿、

そういった姿は

ややみにくい俳優によって如実に演じられていました。

はい、演技力は素晴らしかったです。

でも、全体的には「う~ん」と唸ってしまうわけで、

観た後は、あまりすっきりしない気分になりました。

たぶん、人生の発達課題というものがあるのだとしたら、

我ら夫婦はとっくに越えた課題であって、

そのことの何が問題なの?

ということを自覚させられた感がなくもありません。

SNSで紹介して下さった方には、

お礼代わりに、感想を述べるべきだと思ったので、

以上のようにしたためてみました。















by bokka-jin | 2019-02-10 10:04 | Comments(0)

日々の出来事について無邪気に語るオヂさんです


by bokka-jin